日本音楽療法学会
第6号 日本音楽療法学会ニュース
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改訂をめぐって
学会認定音楽療法士の認定規則の一部改訂をめぐって
資格認定委員会 白倉克之

1995年4月に念願の全国組織として全日本音楽療法連盟が発足し、2001年4月には二つの組織が実質的に統合される形で 日本音楽療法学会が発足致しました。従来から音楽療法に強い関心を抱き続けてきた我々にとって同慶の極みとも言うべき事柄でした。 欧米並みに音楽療法の科学的有効性を広く認識させると共に、より質の高い音楽療法サービスを学会として提供するために、 一定水準以上の音楽療法の知識や技能、さらに臨床経験をもった方々を学会認定音楽療法士として認定し、その制度の定着を 企図することが急務の一つであるとの共通の理解でありました。そのため全日本音楽療法連盟を経て日本音楽療法学会への 統合と併行する形で、認定音楽療法士の資格認定制度を巡って様々な論議が繰り返されてきたことはご承知のことと存じます。
現実には既に音楽療法士としての幅広い実績と活動をされてこられた方々から、これから音楽療法士の資格取得を目指して 勉強される方々までを、いかに合理的な選考基準を設定してより多くの方々にご満足いただけるかを、筒井末春委員長をはじめ委員会の メンバーの方々と種々の角度から繰り返し検討して参りました。一方では将来音楽療法士の国家資格化を念頭において、 学会認定音楽療法士が第三者機関での判定で軒並みふるい落とされ、学会認定音楽療法士の鼎(かなえ) の軽重が問われることの無いようにある程度の水準を設定する必要があることは言うまでもありません。ともすると古くから自分なりの方式で実施してきたと、 過去の実績に固執される方々に対しても、ややもすると非科学的で独りよがりの音楽療法を認定することはできず、 いろいろと苦慮して参りました。
認定音楽療法士の学会認定制度発足以来、上述の実情に照らして認定規則も1996年の制定以後、二度の改訂がなされており、 さらに本年4月に今回の改訂の運びとなりました。昨年の学術大会でその概要を説明いたしましたが、詳細については、 資格認定委員会編集の認定規則を参照され熟知されることが望まれます。
主なポイントの骨子を簡単に整理すると、
  1. 支部発足を機会に支部の独自性とその活性化を目的として、かねてより 研修会・講習会・ワークショップなどの認定業務を支部に漸次移管して参りましたが、支部の問い合わせ の多くは、教育機関が主催する研修会・講習会・ワークショップなどの取扱いをいかにすべきかであり、その点について 学会本部で一括して結論を出して欲しいという要望でありました。それに関して本委員会及び理事会での検討の結果、 大学、専門学校などの教育機関が主催する研修会・講習会・ワークショップなどは履修単位として本学会が認定し得る 内容であれば別途認定するが、教育機関が単に短期的な研修会・講習会(カルチャースクールなども含む) を開催する ものであれば認定資格のためのポイントとしては認めないという結論と致しました。
  2. 現行のいわゆる“スーパービジョン”について、スーパーバイザー・スーパーバイジーのポイントの規定を明確にすると同時に、 スーパーバイザーの資格に関する規定を盛り込み、また公開スーパービジョンのフロアーからの参加者についての ポイントについても明記致しました。
  3. また曖昧な規定であった臨床経験の開始年月日について、取得ポイントとは切り離して開始年月日に関する条項を明確にすると共に、 履修単位として認められる科目についても申請者の便を考慮して具体的に明記し、音楽療法士(補)に関する規定も附則に詳細に 示しました。以上、改訂の概要について簡単に説明しましたが、それ以外に留意していただきたいのは、申請者は将来の国家資格化を 念頭に、音楽療法に必要な音楽領域以外の各領域での履修ポイントを満遍なく取得されることが肝要であり、また症例リポートの作成に あたっては単なる臨床経過の羅列におわることなく、音楽療法という観点から広く合理的で科学的な内容になっているか否かを十分に 推敲した上で作成することを心掛けるということです。
研修会・講習会・ワークショップ等の主催者の方々についても、十分にその点について留意されて研修会・講習会等の内容を 吟味されると共に、ポイント認定の基本時間は90分間が1コマになっているので、受講者にとって極力不都合な時間配分に ならないよう、時間的な配慮も併せてお願いする次第です。
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