日本音楽療法学会
第13号 日本音楽療法学会ニュース
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大会案内
第7回日本音楽療法学会学術大会(札幌) へのいざない
大会長 久村正也

北国にもようやく春めいたそよ風が舞い、行きかう人びと の装いも軽やかになりました。
全国の会員の皆様には、お元気でご活躍のことと、お慶び 申し上げます。
さて、第7回学術大会(札幌大会) が5ヶ月後に迫りまし た。すでに、第1次案内、第2次案内で札幌大会の大まかな 内容はお目通しいただいており、また4月にお届けした第3 次(最終) 案内で詳細をご理解いただけたものと思いますが、 貴重な紙面をお借りして、札幌大会の、聞きどころ、見どこ ろ、お勧めどころを紹介させていただきます。
札幌大会のメインテーマは、「音楽療法の学際性と全人生― ひとと音楽との対話―」とさせていただきました。
音楽療法は治療学の立場からは心理療法、精神療法の一つ と考えられますが、多くの治療法がそうであるように、音楽 療法も“音楽”という治療薬のみで病む人びとのすべてが癒 されるものではありません。そこには、音楽を中心としつつ も、医学、看護学、福祉学、社会学、行動科学、倫理学、教 育学、経済学、法学などさまざまな領域との連携が求められ ます。つまり、学際的な協力があって初めて音楽療法の底知 れぬ癒しの力が発揮されるものでしょう。
学際的に治療することは、換言すれば、全人的医療という ことになります。ひとは身体で病み、心で病み、生活で病み、 環境で病み、そして倫理の問題で病みます。
ひとを癒すとは、これらすべての視点から丸ごと病者を温 かく見守ることでしょう。メインテーマにこめられた私ども 北海道支部会員の熱い思いを汲んでいただければ誠に幸いで す。
治療学はサイエンスに基礎を置くアートであると考えられ ますが、音楽療法はサイエンスの基本であるエビデンスに些 か疎いという指摘をよく耳にします。将来的には音楽療法は エビデンスとナラティブの融合治療学に育ってゆくことが期 待されますが、当面の課題として、エビデンスに基づいた音 楽療法の展開が求められております。
このような背景のもとに、基調講演にはバーバラ・ウィラー 教授とキャロライン・ケニー教授のお二人をお招きし、音楽 療法の科学的研究、理論的研究法をめぐるご講演をいただき ます。両教授のお話は、かならずや、皆様の今後の音楽療法 活動、音楽療法研究の糧になることと思います。
特別講演は日本心身医学会理事長、中井吉英教授に各種治 療技法の根源的なテーマである治療的自我を、音楽療法との 関連性においてお話しいただく予定です。皆様の今後の音楽 療法活動のバックボーンとして実践いただければ幸いです。
教育講演は緩和ケア医療の専門医である石谷邦彦博士に、 緩和ケア領域における音楽療法の今後の発展性・可能性など について、ご自身の経験を通してお話しいただきます。死の臨床とも絡む内容で、今日的な示唆が得られるものと期待さ れます。
大会長講演は、心理・精神療法の一つとしての音楽療法の有効性と課題点とを、身体的、心理的、社会的、生態的、倫理的など多方面の視点から、私見をも踏まえて検討・整理さ せていただく予定です。
学術大会初日の講習会は16講座を用意いたしました。札幌 大会にふさわしく、また、大会テーマに沿う形で、北海道にゆかりのある講師陣を主軸に構成させていただきましたが、 同時に海外招聘講師の多彩な顔ぶれにも、受講者の皆様に満 足いただけるものと確信しております。また、初めての試み として、ナイトレクチャーを企画いたしました。コースとは 無関係にどなたでも参加できます。
大会を盛り上げてくださる会員からの演題募集は4月12日 から始めます。研究発表・プロジェクト報告に加えて、今大 会では自主シンポ企画セクションも設けてあります。お一人 でも多くの皆様の演題応募を心からお願いし、お待ち申し上 げております。
会期中の昼休みを利用してのミニコンサートも鋭意準備中 で、どんなコンサートなのか、ご期待いただきたいと思いま す。
会員の交流を深め、親睦を図り、情報を交換する恒例の交 流会は8日夜、同じコンベンションセンター内で開催いたし ます。北海道ならではの秋の味覚をご堪能いただきながら、 ヨサコイソーランなどで蝦夷地の風土をお楽しみください。 9月は札幌のベストシーズン。空は高く澄みわたり、初秋 のそよ風は肌に心地よく、その中を、私ども北海道支部会員 をはじめ、雄大な大倉山シャンツェ、羊が丘展望台にたつク ラーク博士、イサム・ノグチ氏設計のモエレ沼公園、札幌農 学校時計台、ジンギスカン鍋、札幌ラーメンなど札幌の役者 が勢ぞろいして皆様を歓迎いたします。
最後になりましたが、札幌大会は支部会員、学術大会委員、本部事務局、多くの団体、企業の方々のご支援、ご協力のもとに準備が進められております。紙面をお借りして衷心より感謝申しあげる次第です。


(開催 2007年9月7日〜9月9日)
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