日本音楽療法学会
第21号 日本音楽療法学会ニュース
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第11回学術大会を終えて

東日本大震災と原発事故から半年以上が過ぎました。被災された音楽療法学会員の方の体験談を学術大会期間中にお聞きする機会があり、大会プログラムにおいても、音楽による被災者支援を考える自主シンポジウムが開かれました。被災された方々の心情は、非体験者の想像力ではなかなか理解の及ばないことかもしれませんが、改めて被災者の方々に心からのお見舞いを申し上げ、困難な状況からの一刻も早い回復と復興をお祈り申し上げたいと思います。

さて、第11回日本音楽療法学会学術大会は、2011年9月9日の講習会に続いて、10日、11日と富山市中心部の5箇所(交流会場を含む) の施設を利用して開催されました。これまでになく会場数が多いことを考慮して、誘導案内係員を多めに配置しました。ご参加の皆様には、青いポロシャツ姿の係員を頼りにしていただけましたでしょうか。富山県との共催となった9月10日の学術大会開会行事(兼県民講座) は、他の会場とはやや離れた場所にある富山市芸術文化ホールで行うことになり、参加者の皆様には暑さの中の移動で、ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。ただ、幸いにも好天には恵まれ、主催者側としてはひと安心したことでした。

日本海側では初めての大会でもあり、参加者数のことを心配しましたが、結果的には学術大会参加登録者が約1500名、県民講座の一般参加者を含めて、3日間で延べ約5300名の方に参加していただきました。開会行事では、日野原重明理事長の100歳を記念する講演が行われたこともあり、800人を超す一般市民が参加し、音楽療法学会員を合わせ2000人を超す聴衆で、会場の芸術文化ホールが満杯となりました。日野原先生の100歳奉祝記念講演として相応しい盛況となり、主催者としても喜ばしい限りでした。

研究発表プログラムでは多くの口演発表とポスター発表があり、活発な質疑が展開して、会員間の積極的な「相互啓発」がなされていたように思います。大会テーマ『音楽療法の可能性と未来〜 「こころ」「からだ」「社会」の視点から』にもこだわりつつ、講習会や大会シンポジウムのテーマ設定、講演会やワークショップの講師招聘にも配慮しました。種々多様なプログラムではありましたが、音楽と人とが関わる深い部分で、それぞれに大会テーマと通底するものがあったように思います。また、音楽の多く流れる空間を演出しようと、休憩時間に会場ロビー等で「街なかコンサート」を開くなどの工夫をいたしました。富山の伝統芸能で奏される胡弓の音色などをお楽しみいただけたかと思います。

交流会には招待者を含め400名を超す参加者があり、世話係も嬉しい悲鳴をあげていました。富山古楽合奏団によるヴィオラ・ダ・ガンバの演奏も大好評でした。日野原先生に誕生ケーキのろうそくを吹き消していただくというサプライズもあり、特別講演講師タウト博士に100歳奉祝のスピーチをお願いするなど、楽しく賑やかな時間を共有できました。

特に大きな事故もなく、今大会をスムーズにそして成功裡に終えることができましたのは、約2年間に及ぶ準備段階でご尽力下さった大会実行委員、大会期間中にご支援下さった信越北陸地区の音楽療法学会員、非学会員のボランティア、大会開催のすべての面でお世話になった学会本部事務局長はじめ事務局員の方々ほか、沢山の方々のご協力のおかげだと思います。すべての関係者の皆様に対して、この紙面をお借りして、心からの感謝を申し上げたいと思います。

大会スタッフの気付かないところで、大会参加者の皆様にご不自由をおかけし、また、行き届かない面も多々あったかと思いますが、どうぞご容赦下さい。日本音楽療法学会と全国各地の音楽療法活動がますます発展することをお祈りして、第11回学術大会のご報告を終わらせていただきます。また来年、南国宮崎で開催される第12回学術大会にてお会いしましょう!


(タウト博士)
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大会長
海老原直邦
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