日本音楽療法学会
第30号 日本音楽療法学会ニュース
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第15回学術大会を終えて
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大会長
久村 正也

全国の会員の皆様、こんにちは。北海道は晩秋の時節を迎え、暖房の必要な日々となりました。

初秋の思い出となった第15回学術大会は、9月11日〜13日、札幌市において開催され、1,300名に迫るご参加をいただき成功裏に終わることが出来ました。感謝の気持ちを添えて大会報告をさせていただきます。

9月11日:講習会は20講座を用意させていただきました。おりしも、北関東、南東北地方を襲った豪雨で往路予定の乱れた方々もおられましたが、受講者は1,000名を数え充実したものになりました。おなじみのナイトレクチャーも好評を博しました。講義と並行して理事会、評議員会がもたれました。

9月12日:学術大会初日。本州方面の台風余波を受けて幾分曇り具合の札幌でしたが、会場は熱気を帯びた学術の場となりました。

開会コンサートに引き続き開催された市民講座をかねた日野原重明理事長の基調講演「音楽療法士の感性はどのようにして育まれるか〜私の経験を通して〜」は、500名を超える市民が参加されるなか、ご自身の音楽歴を通して音楽療法士の感性を考える感銘深いお話でした。「21世紀における音楽療法と専門家としてのアイデンティを考える」(ヘレン・オーデル・ミラー教授)、「専門職における専門性と一般性」(久保千春九州大学総長)「ケアスタッフと創る音楽コミュニティ」(スチュアート・ウッド博士)のご講演は、深い知識、広い経験そして高い理念に裏打ちされた啓蒙的な内容でした。今大会では、2017年本邦で開催予定の世界音楽大会を視野にいれた英語発表セクションが設けられ、演者の巧みなプレゼンは世界大会参加の動機付けになったことと思われました。口演発表、ポスター発表、自主シンポジウム、いずれも活発な討論がなされました。昼食の間を利用して支部連絡会が開かれました。

お楽しみの交流会は場所を変えて、極めつけの道産子料理"ジンギスカン鍋"を堪能しながら、ぬくもりとくつろぎと歓談の中に時を忘れるひと時を持ちました。

9月13日:大会2日目。大会長講演「学会誌原著論文からみた本邦の音楽療法の動向」は原著論文61編の分析を通して過去を振り返り、今後の期待を述べたものでした。対象疾患の拡大、プライマリケア音楽療法士と専門音楽療法士、ガイドライン作成、公的資格の取得など今後の課題が呈示されました。シンポジウム「音楽療法士に必要な専門性の確立と一般性を考える」は日・独・英3カ国のシンポジストが揃い、さながら国際シンポジウムの雰囲気がありました。司会者のご苦労を多とします。疲れた頭をコンサートでほぐしてから開催された総会では、再来年の世界大会、地域コンサート、公的資格問題などが報告されると共に、昨年度の決算・監査報告が承認され、来年度事業計画案・同予算案が可決されました。午後3時30分、すべての予定が滞りなく消化され、来年9月の東北大会(仙台市)での再会を約束して札幌大会は終了いたしました。

基調講演1、特別講演2、教育講演1、大会長講演1、シンポジウム1、自主シンポジウム10、一般演題130余からなる充実した学術大会でありました。

今大会を鳥瞰するに、総じて演題の質の向上、発表技法の精錬化などが印象的でした。

一方、大会テーマの趣旨の誤認が散見されたことは残念でもありました。

札幌大会は実に多くの方々の善意のお力添えで完遂することが出来ました。大会実行委員、道支部会員、学生諸氏、ボランティアをはじめ、全国の会員の皆様、広告掲載各施設、企画担当各社、そして本部事務局、その他有形無形の暖かいご支援、ご協力に感謝し、心からお礼申し上げて大会報告といたします。

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教育講演

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