日本音楽療法学会
第30号 日本音楽療法学会ニュース
第30号INDEXへ戻る
第16回日本音楽療法学会学術大会に向けて ―第一次案内―
大会長 山 仁

第16回日本音楽療法学会学術大会を下記テーマにて開催の運びとなりましたので、ご案内申し上げます。

「今、ここで」音楽療法における関係性を考えよう〜カラダ・ココロ、他者(あなた)と「わたし」を見つめて〜

東日本大震災後、再び皆様を東北の地にお招きできますことは、支部会員にとりまして大きな喜びと共に感慨深いことでもあります。これまでの学会員の皆様方からの暖かいご支援・励ましに対しまして、心から感謝申し上げます。

大会開催にあたりテーマの設定には大変苦慮いたしましたが、「今、ここで(東北で)」感じ・考えることに意義を見出しながら、「音楽療法における関係性を考えよう」、また「わたし」の中核に注目し「カラダ・ココロ、そして他あなた者を見つめて」といたしました。私たちは大震災を経験し、改めて「人の生と死、繋がること、音楽すること」などについて深く考えさせられました。今回はこれらの難問について、皆様と共に広く見つめ直してみたいと思います。

大会は、日野原重明先生による理事長講演と「こころ」をテーマにしたミニコンサートとの融合的な企画を進めております。また「基調講演」は、哲学者で東京大学・死生学応用倫理センター教授の清水哲郎先生にお願いし、マクロな視点からテーマへの思考を深めたいと思います。「教育講演」は、学習院大学文学部教授・民俗学者の赤坂憲雄先生に、神事・無礼講で構成される日本の「祭」の意義と精神性、さらに「子守り唄の誕生」などについてご講演をいただきます。特に「祭」は震災後の心の支えになったこともあり、2017年世界大会を前に「日本人と謡・唄(音楽)」について学びたいと思います。そして、世界音楽療法連盟Amy Clements-Cortes 会長の特別講演も計画しております。ご期待ください。

今大会の特徴として、講習会と大会を統一テーマの下に開催し、3日間を通して様々な視点から「音楽療法における関係性」について考えます。講習会1日目、1 ・2講では「カラダ・ココロ」をテーマに近接領域の先生方に、それぞれご専門の立場からご講義をいただきます。続く3 ・4講は、2コマ通しでの受講となりますが、音楽療法士8名の先生方に、大会テーマを意識しながら、理論的背景から実践・評価まで、180分間存分にお話していただきます。

また、学術大会の根幹をなす「研究発表」は、これまでの口頭発表・ポスター発表に加え、英語発表と課題研究発表を設定します。課題研究のテーマは「音楽療法における関係性」となりますが、今回は人と人との関係性に留まらず、自分のカラダと自己の関係性、カラダとココロ、または音楽やモノ(楽器など)との関係性なども含め、広義的に捉えたいと考えております。尚、詳細は第二次案内をご参照ください。

最後に震災関連企画のご案内をさせていただきます。3・11がまだ現実の問題として続いている中、「災害時の音楽療法について」などの具体的なテーマに関しては、少なくても10年以上のスパンで扱うことが適当だろうとの結論に達しました。そこで、今大会では1日目講習会後に自由参加として、郡山にて行政と協働で子ども達のために「屋内大規模遊戯施設」を設立した菊池信太郎医師、震災直後から宮城県内の支援イベントで使用された音楽について3年間調査をされた小塩さとみ教授、石巻において震災直後の救援活動に奔走した菅野武医師、そして、生死の問題に直接関わられた臨床宗教師の金田諦應住職、以上4人の方々にご講演をお願いいたしました。貴重なお話しが伺えることと思います。

年1度の大会は、会員の皆様にとって観光を兼ねた出会いの場でもあるでしょう。芭蕉にならい、みちのくを巡りながら人々と出会い美味しいものも食し、カラダもココロも喜ぶ3日間に是非ご参加くださいますよう、心からお待ちしております。

○開催日程:2016年9月16日(金):講習会 17日(土)・18日(日):学術大会
○会場:仙台国際センター (宮城県仙台市青葉区青葉山無番地)

▲このページのトップへ
2/7
個人情報保護方針 (C) Copyright 2004 by Japanese Music Therapy Association. All rights reserved.
当サイトは日本音楽療法学会の公式サイトです。
学術大会、講習会など、日本音楽療法学会公認の情報をご提供しています。
当サイトは、日本音楽療法学会が、公認する情報をご提供するサイトです。
言い換えればこのサイト以外のいかなるサイトで、類似した情報が掲載されたとしても、日本音楽療法学会とは無関係です。
また、このサイトに掲載している記事および画像を無断転載することを禁じます。