一般社団法人 日本音楽療法学会
第14号 日本音楽療法学会ニュース
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第7回学術大会を終えて
全国の会員の皆様、こんにちは。
北海道はすっかり秋につつまれ、朝夕には暖房の欲しい時 節になりました。
夏の日の暑い思い出となった第7回日本音楽療法学会札幌 大会は、さる9月7日〜9日の三日間、札幌コンベンション センターにおいて開催され、沢山の皆様のご参加のもと、成 功裡に終わることが出来ました。感謝の気持ちを添えて、こ こに大会報告をさせて頂きます。

9月7日:学術大会前日の講習会は、16講義を用意させて 頂きました。台風9号の影響で、参加者の足並みが乱れたも のの、受講者1,000名を超える充実したものになりました。
今回は特別企画としてナイトレクチャーを組ませて頂きま したが、予想以上の好評を博しました。
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大会長   久村正也
(北海道支部長)
また、当日は理事会、評議員会が開催されました。

9月8日:学術大会初日。台風も去り、札幌らしい気候に なりました。
開会行事、日野原理事長の挨拶に続いて、基調講演が行わ れました。「音楽療法の問いに向かうための多様な研究方法」 (ウイラー教授) および「臨床に基づく理論構築のための研 究とは何か」(ケニー教授) は、ともにご自身の長い臨床経 験から生み出された含蓄に富む内容で、私たちの今後の音楽 療法実践に多くのヒントとノーハウを教えてくれるものでし た。
昼休みのコンサートは大ホール一杯にパーカッションが響 きわたり、参加者の心を慰め、また鼓舞してくれました。
研究発表は口演56題、ポスター24題が活発な質疑応答とと もに討論されました。
今大会ではじめて企画された自主シンポジウムは6題が採 択され、うち3シンポジウムが持たれました。自主シンポジ ウムは、まさに会員の、会員による、会員のための研修会で あり、今後さらに精練された形式による一層の発展が期待さ れます。
プロジェクト研究報告は4題、いずれもエビデンスを意識 しての実証的な研究でした。
今回の大会テーマには、“学際性”と“全人性”とが謳わ れていますが、特別講演「音楽療法における治療的自我につ いて」(中井教授) は、療法の“全人性”を真正面から語ら れた内容で参加者に大きな感動を与えるものでした。
また、昼休みを利用して、支部連絡会が開かれました。
お楽しみの交流会は、約400名の出席を得て本学会らしい 余興を愉しみながら、ぬくもりとくつろぎと歓談の中に時を 忘れる思いでした。

9月9日:学術大会2日目。大会長講演「心理療法として の音楽療法―心身医療の視点から―」では、心身症領域への 音楽療法の現状を鳥瞰し、音楽療法の一般性と専門性、他派 心理療法の援用効果などについて私見を交えて述べさせて頂 きました。後者は当然もう一つのテーマである“学際性”に 関連するものであります。
教育講演「ホスピス緩和ケアにおける音楽療法の役割」 (石谷博士) では、自らの経験を踏まえて、ホスピス医療に おける音楽療法の有益性、音楽療法士に望む期待などが語ら れました。
総会では、昨年度の決算・監査および来年度の予算案・事 業計画案が承認されましたが、次いで国家資格化をめぐる様々 な意見が交換されて終了予定時間が大幅に遅れ、ジャズコン サートを聴きそびれた方々の多かったことが残念でした。
研究発表は、口演56題、ポスター55題と盛り沢山に加えて、 自主シンポジウムおよびプロジェクト研究発表各3題が提示 され、各々熱心な質疑応答がなされました。
参加者1,300名を超えた札幌大会は、総てのプログラムを 順調に終え、第8回大会での再会を約束してその幕を閉じま した。

今大会を通じての印象は、総じて演題の質が実証的で、か つ具体的になってきていること、全人生と学際性とが意識さ れはじめつつあること、発表技法がより精錬されたものに改 善されてきていること、会員の多くが一日も早い身分法の実 現を望んでいることなどでした。
札幌大会は、実に多くの人びとの善意のお力添えで完遂す ることが出来ました。
大会実行委員、道支部会員、学生諸君はもとより、道外会 員、北海道医療大学、札幌市医師会、広告掲載各施設、企画 担当各社そして本部事務局、その他有形無形の温かいご支援・ ご声援を下さいましたすべての皆様に心からお礼申し上げて、 大会報告と致します。
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